パンチング・バルーンでポップを作ってみた
大学の新入部員勧誘シーズンは、机を並べて、新入生が通るのを待つスタイルが多いと思いますが、そこで「少しでも人目を引くアイテムを」と考えたのが、パンチング・バルーンです。
ほら、よくJRの駅内でSuicaペンギンがいるじゃないですか。あれ目立ちますよね。あの存在感のカタマリをヘリウムガスを入れて浮かばせたら、人ゴミでも待ち合わせに使えそうです。
そんなわけで、一般的な価格を調べてみました。高さ1.5mでオリジナルのデザインをプリントしたものだと……1体で7万6千円! ここぞというイベントでは使いたいですが、「各大学で気軽に」と言うわけにはいきません。
では、いっぺんに大量に作ったらどこまで価格が下がるのか? うーん、50体でも、1体あたり3万5千円かかるそうです。業務用の溶剤系インクジェット・プリンタは大量印刷に向かないので、これが限界のようですね。とはいえ、シルク印刷で1個から作ってくれる会社もあまりないでしょうし。
【パンチング・バルーンを用意します】
パンチング・バルーンのサイズを小さくすれば、価格はだいぶ下がるはずです。しかし、やはりというか小ロットで引き受けてくれる業者さんがなかなか見つかりません。いくら安くても、5,000個も作ったら倉庫が必要です。
ところが、無地(白地)のバルーンなら、10個単位で売ってくれる業者さんがありました。1体250円の、1セット2,500円です。
これなら、マジックで絵を描いてもいいし、プリンタでシールを作ってもいいですね。とりあえず、高さ25cmのものを10個だけ注文しました。
【シールを用意します】
とりあえずビックカメラで買ってきたのが、KOKUYO インクジェットプリンタ用フィルムラベル(のばして曲面に貼れるタイプ) A4 3枚 不透明・白 KJ-KY101W
シールがふくらんだパンチング・バルーンは平面ではありませんので、柔軟性のあるシールを念のために用意したわけです。
このA4用紙を横にすれば、ちょうど左右で2枚の写真やイラストが印刷できそうです。
とりあえず今回は、既存のイラストを使ってみます。
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【プリントします】
このインクジェット・プリンタを動かすのは、実に1年ぶり。ずいぶんホコリをかぶっていましたが、インク詰まりもなく普通に動いてくれました。さすがキヤノン。我が家のプリンタの半数はキヤノン製です。
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【切り抜きます】
伸縮性が高いので、なまくらカッターではうまく切れません。写真のように引っかかって伸びてしまうことに。自信がなければハサミを使いましょう。
超音波カッターを使おうとも思いましたが、あれって下のカッターマットまでスパスパ切っちゃうんですよねー。
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【貼り付けます】
バルーンは、たたまれた状態(買ったときの状態)にしておきましょう。ふくらませたバルーンにシールを貼り付けるのは、熟練を要します。
角度を確認したら、じわじわ片方から(それこそ5mm単位で)貼り付け開始。空気を逃がしながら、慎重に作業をしてください。
失敗したら、ゆっくりとシールを剥がします。バルーンは薄い素材ですが、ゴム風船とは違ってめったに破れません。むしろシールが伸びてしまわないよう注意しましょう。
シールは、バルーンの表&裏の2面に貼るとベターです。
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【空気を入れて完成】
エアダスターを使うと、すぐにふくらんで簡単です。
底部には、おもりと兼用になっている磁石がついているため、機械類のそばには置かないようにしましょう。
ちなみに下の写真は郵便ばかりの上に載せていますが、重さは20gでした。屋外なら、風で簡単に飛びます。鉄板状のものを敷いて、吸着させましょう。
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【失敗したら……】
全部貼り付けたあとでシールに空気が入っていることに気づいたら、ご愁傷様。バルーンがやわらかすぎて、スキージで逃がすのも難しいでしょう。あきらめて、細い針で穴をあけてください。下のバルーンに傷をつけないよう。また、できるだけ色の薄い場所をねらいましょう。斜めに穴を作ろうとすると、プリントに傷をつけてしまいがちです。
バルーンをたたみ直したい場合は、細めのストローを差し込めば空気が抜けていきます。この無地バルーンはシンプルな構造をしていますが、押しただけでは空気は抜けないシッカリ者なんです。
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というわけで、今回は小型パンチング・バルーンを作ってみました。
気合いの入ったイラストや写真を貼り付けて、勧誘のテーブルに置いたり、大会の受付に飾ったりしてください。きっと子どもたちのハートを鷲づかみでしょう!(……大学生は?)