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日本拳法の活躍するマンガ

日本拳法のアピールには、ビジュアル素材が一番です。
古今東西の日本拳法の登場するマンガを集めてみました。

空手のタマゴ2 黒帯への道(坂丘のぼる/福昌堂)
日本拳法連盟の監修によって、月刊「空手道」(福昌堂)に1年間連載されたマンガ。
作者の坂岡のぼる氏は、数多くの格闘技紹介マンガを描いている人物だけに、日本拳法の描写はかなり正確。
連載当時は、スクラップを見せて技を教える指導者もいたぐらいである。
この作者、じつは「コロコロコミック」(小学館)などでも連載を持っていた経歴があるのだが、日本拳法の紹介にかぎって、その本領を発揮。怪しい人物が多数出現して、他の格闘マンガから浮きまくった内容となったのがおもしろい。

←監修を担当した土肥豊氏(日本拳法連盟技術部門会会長)をモデルにした人物が登場。
……本物はこんなに怪しい人ではない。
各話のビラでは、土肥氏が拳法のコンパクトな解説をしているので、比べてみるといい。

←ライバルとして登場する「関東最強」立昭高校の面々。
名前からわかるように、モデルは立正大学。
日蓮宗かどうかは定かでないが、「仏教系日本拳法部」というテーマでキャラクターデザインされている。
……坂丘さん、あなた最高です。
なつきクライシス(鶴田洋久/集英社) 全18巻
ビジネスジャンプに連載されていた格闘マンガ。
主人公の空手女子高生・貴澄なつきにホレこむ他校からの刺客が日本拳法部員。
得意技は魔破拳(マッハパンチ)、竜魔蹴(たつまキック)で、とてつもない破壊力とスピードをウリにするものの、グラフィック的にはまったく日本拳法ではなかったりする。
終盤まで重要な役どころを演じるが、結局、最終話のドタバタのなかでフラれて終わってしまうのが、なんともあわれ。
サラリーマン金太郎(本宮ひろ志/集英社) 全30巻 対決シーンが立ち読みできるLink
建設会社の副支社長・伊郷という人物が、日本拳法の使い手。
主人公である「金太郎」を、拳一発で気絶させてしまうだけでなく、そのあとも金太郎のためにタイマンを受け、再度完璧にたたきのめす。
彼は日本拳法の有段者(五段)で、警察でも格闘技を教えているほどの実力の持ち主だったのだ。
ちなみに、映画「サラリーマン金太郎」なら、これが実写で拝めるらしい。
グラップラー刃牙(板垣恵介/秋田書店) 週刊少年チャンピオンに連載中 
最大トーナメントに、日本拳法の天才・稲城文之信が登場。
ウォーミングアップで防具をつけた弟子に蹴りを入れるが、防具が吹き飛ぶ。
前フリも前フリも十分に勝負に挑んだが、対戦相手がケンカ師・花山薫だったのが不幸。病院送りとなる。
「花山相手じゃ、しょうがない」というのが当時の格闘ファン大部分の感想だったそうな。
直撃拳 満(志名坂高次/講談社) 全3巻
97年頃に月刊少年マガジンに連載されていたらしいマンガ。
この作家さんは、マニアックな格闘技を題材にしていろいろ描かれているそうだが、読んだことがないので、コメントは省略。
[小説]センドー・ウォー 世界を撃ち砕くもの(大林憲司/メディアファクトリー)
主人公は、空手の経験者ながら、現在は大和拳法を学ぶ高校生。この格闘技は、名前から察するように、ルールなどがモロ日本拳法! 作者があまり日本拳法を知らないらしく、名称もそれっぽいだけの別モノとなり、作中での活躍の場もほとんど失われてしまった。